事業構造を変えました

私が後継者支援の仕事をはじめてから、早15年以上が経ちました。

どのように後継者の方々を支援すればよいかわからない。そんなところからのスタートでしたが、支援を数多く積み重ねる中で、後継者支援の考え方や体系が構築されていきました。

しかし、数年前から、私自身、モヤモヤし始めたことがありました。それは解消するどころか、大きくなっていきました。

そのモヤモヤとは、個別に継続してアドバイスをさせていただいている後継者は、高いハードルをも乗り越えて、結果を出し、人生を転換されるのですが、私の講演や研修、単発の個別相談を受けただけの後継者の方々の人生が、なかなか好転しないことです。

もちろん、私の研修を受けただけで、後継者としてのあり方や行動を変えて、人生を好転される方がいることも事実です。

しかし、そのような方は、少数派なのです。

講演や研修を受けていただくと、気づきを得てはいただけるのですが、実践する段階で止まってしまい、また元の木阿弥になっていることが多い。

やはり、気づきだけでは難しい。

個々の状況に合わせて、個別継続的に支援させていただく必要があるなあとの実感が高まっていきました。

しかし、私自身、講演や研修の仕事がかなり入っていたり、キャリアコンサルタントの養成や軍師人材の養成など、かなり手を広げていたりしたため、個別の支援に割ける時間が限られていました。

「個別に支援すれば、絶対結果が出るのに!」と思うものの、時間やエネルギーに余裕が無く、個別支援をする姿勢を積極的に示すことができなかったのです。

しかし、「これは放っておけない!」という思いがいよいよ強くなり、私自身の事業構造を大変革する決断をするにいたりました。

「個別支援の時間を最大限つくろう!」

実際、徐々に、事業構造を変えていき、個別の事業承継&企業変革のコンサルティングに完全集中できるようになったのが、2019年です。

コンサルティング以外の収入の9割は無くなりましたが、後継者をしっかり支援できる体制が整いました。

個別継続支援をさせていただいた後継者の方々は、確実に結果を出されています。

・親族に散らばっていた株式のほぼ100%を取得できた

・債務超過が解消され、自己資本比率が高まった

・事業転換に成功し、収益力が高まった

・社員との関係が良好になり、みんなが協力してくれるようになった

等。

また、個別継続支援に完全集中することにより、私自身も多くの気づきがあり、「理想の後継社長への変革」の支援体系が確立し、以前より的確でパワーアップした支援が行えるようになりました。

やはり、自分自身の事業構造を変えたのは正解だったと実感しています。

今後は、更に事業構造を変える次のステップに入る予定です。

それについては、また別の機会に書こうと思っています。

これからも、後継者や後継社長の方々への支援で、私のもてる力を十分に発揮できるよう、私自身が変化し続けていきたいと思います。

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この記事を書いた人

1968年生まれ。
京都大学経済学部卒業。ボストン大学メトロポリタンカレッジ卒業。

100億円の負債で実質破綻していた父親の会社の後継者として、事業再生・事業承継に直面する経験を経て、2004年に後継社長専門コンサルタントとして活動を開始。300社以上の事業承継・企業変革を成功に導く。

後継者が 事業、社員、組織、株式等を超友好的に乗っ取る手法を開発し、その手法によって、後継者が主体となって事業承継を成し遂げるとともに先代の会社を新規事業化させるコンサルティングを提供する。事業構造の変革で高利益体質になり、また、新規事業立ち上げで売上が増大するクライアント事例が多数生み出されている。
国が運営する中小企業大学校 経営後継者研修の講師でもある。

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